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  • 執筆者の写真Yuri Matsumoto

妊活相談Hubと男性向け妊活セミナーの必要性-2/10テストマーケティング結果



 2月10日に東京創業ステーションTAMAのご協力で、当事業のテストマーケティングを実施させていただきました。ブースに立ち寄ってくださった方、アンケートにご協力いただいた皆様におきましては、心より感謝申し上げます。

 

 今回は妊活経験のないかたや、実際に体外受精を経験された方まで、幅広いご意見を頂けました。今回はそのアンケート結果と、今後の課題などに関してシェアさせていただき、当事業の今後の展開につなげていきたいと思います。


不妊治療


【妊活に関する相談相手と情報収集の方法とその考察】


妊娠に関する悩みを抱える当事者は、まず一番相談しやすい人物にすることが多い傾向がありました。
情報収集に関しては、医療機関での情報収集を重視しているとみられるものの、ネット検索やSNSをはじめ、アクセスしやすい情報コンテンツから情報を得ていることがわかりました。
専門的な知識を有する人物への相談ニーズも読み取れ、妊活・不妊治療の専門相談員の存在は必要とされていることがわかりました。

「自分の妊娠に関する悩みを解決するために、だれに相談しようと思いますか?」


 私が当事業を始めたきっかけは、病院へ行くには敷居が高く、プライベートな悩みを誰にも話せず、ネットなどで情報を集めているという患者さんの存在でした。


 今回のアンケートでは、「家族や友人など、身近な存在に相談する」という回答もありましたが、そのうえで、医学的な知見に沿った情報も必要とされていることがわかりました。


 医療機関や自治体でもオンラインや電話での対応はしているものの、「オンライン診療」であったり、「開催が平日または不定期で利用しにくい」などのご意見もありました。


 専門家によるカウンセリングがオンラインなどで気軽に受けられることが、利用者にとって、とてもメリットになることがわかりました。


 しかし、妊活や不妊治療関係の資格は関連学会や民間のものも含め10種類以上あると思われ、また個人や妊活関連企業でも妊活関係のオンラインカウンセリングを行っています。


 カウンセリング資格の内容や相談員の実務経験の有無、どのような相談に対応できるのかを明確にすることが、利用者とカウンセリングサービスのミスマッチ回避に重要であるとともに、サービスの差別化にも重要だと思いました。


 当カウンセリングサイトでは妊活や不妊治療をはじめとした、生殖医療全般に関するすべてカウンセリングに対応するものの、ご利用者様にとって最適なケアへとつなげるような「Hub(ハブ);ネットワークの結節点として機能する存在」を目指しています。


 「どこに相談してよいかわからない」


 ✨そんなみなさまのお力になります✨


不妊治療

 

【カウンセリング以外のニーズに関して】


男性に向けた妊活セミナーの必要性
企業に対しての、妊活・不妊治療の啓もう活動や講義

 今回のアンケートで下記のご意見を頂きました。


  • (得たい情報として)男性の不妊検査

  • (得たい社会サポートとして)会社代表や役員、男性の方向けの妊娠・妊活セミナー

  • (ご意見として)夫婦で一緒に妊娠や妊活について考えられる機会があれば良いと思う。


 不妊の原因の半分は男性側にあると考えられています。


 長年、体外受精に関わってきて、男性にどう「男性が女性を妊娠させる能力(妊孕能)に個人差がある」ことを理解してもらうのか、という課題を感じていました。今回のアンケートの結果でも、それを痛感させられた次第です。


 確かに、男性に向けた妊活セミナーはいまだあまり聞きませんね。また妊活のセミナーは産婦人科医や看護師・助産師などが行うことが多く、女性側の社会リソースが利用されることが多いです。


 すべての人がそう考えているわけではないですが、妊娠は「女性がするもの」と考えていませんか?妊活において男性は、女性が妊娠するようにサポートするのではなく、「一緒に妊活を行う」という認識を持ってほしいと思っています。


 またある調査で、「不妊治療を受けている女性患者の4割が仕事を辞めてしまう」ということが報告されています。潜在的に就業が困難になりつつある、治療中の方もいると考えられます。


 2021年の不妊治療費の保険適用化や従来の自治体での助成金支給などで、経済的な負担は軽減されたと考えられますが、企業による妊活・不妊治療に関する理解と、それによって就業しながら治療が行える環境づくりが喫緊の課題だと考えられます。


 企業などに対して、「妊活・不妊治療の講義」「仕事と妊活の両立に関するセミナー」などの企画も、妊活の具体的な理解を深める社会的なサポートとして重要であると考えられました。

 

不妊治療
東京創業ステーションTAMA テストマーケティング
 

テストマーケティングを終えて


 妊活に関して、社会的な認知とサポートはどんどん進んでいると感じるのですが、実際には利用したい人がうまく適したサービスにアクセスできていない、また依然として女性側の負担が大きいということがわかりました。


 今後、こうした問題に対して、我々がどのように対応してくべきかということを問われた結果だと思うとともに、我が国の文化的な背景もふくめ、男女共同参画をいかに進めていくのかという課題にも触れる結果だと思いました。


 アンケートにご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました💕


 



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